2017年5月4日木曜日

カナダでも日本でもサポート詐欺

しつこい時差ボケで朝3時から起きてて、4時のニュース7(テレビジャパンでほぼリアルタイムで放映してます)を見てたら「最近横行している新手の詐欺」が出てきて驚きました。

去年の11月末、同じような手口の詐欺に私も引っかかったからです。

ちょっとググってみたら、どうやら日本では「サポート詐欺」と呼ばれるもので、去年秋ごろ日本でも話題にのぼっていたようですね。

※参考にしたトレンドマイクロの記事(2016年10月31日付)↓
不安をあおって電話でだます「サポート詐欺」の手口を追う

私が遭遇した詐欺はここに取り上げられてるの↑とはちょっと導入部分が違いますが、巧妙な手口なのには変わりなく、ころっと引っかかってしまったほどでした。



もう5ヶ月以上前の話なので詳細はうろ覚えですが、私の時はだいたいこんな感じでした。

まず「●●(ケーブル会社)のアンケートにご協力ください。最後にプレゼントがあります」という、もっともらしいサイトが表示され、実際にそのケーブルと契約しているので正規のものだと信じてしまいました(←これが間違い!)。

しかし、アンケートの最後に表示された景品の中に欲しいものがなく、選ばずに終了。

とたんにこのような↓「ウイルス警告」を訴えるポップアップが!


↑クレジットカード・銀行、パスワード、写真等の貴重な情報が流出した可能性がある、などの脅し文句をならべ、専門家につなぐから電話しろとある



↑これも同様の内容だけど「コンピューターをシャットダウンするとデータを失う可能性があるからシャットダウンも再起動もするな」とある


このポップアップと同時にブラウザが閉じられなくなったような気がします(うろ覚え)。もしかしたら警告音のような音も鳴っていたかも…?

素直にこの番号に電話することになぜか不安を感じ、ポップアップのスクリーンショットを撮って仕事中の夫に速攻送って確認することに。

IT関係に詳しい夫はすぐに詐欺だと見破り、「電話するな、パソコンの電源を落とせ」などと指示してくれました。

私は「電源落とすなって書いてあるけどいいの?」と、この時点ではまだ半信半疑(バカ)でしたが、夫の言うことを聞いてブラウザも強制終了させ(電源を落とそうとすると「クローム〔私の使ってるブラウザ〕が邪魔している」とエラーが出たため)、再起動すると夫の指示どおりWi-Fiを切っておきました。

このとき、クロームはフリーズ状態だった(たぶん)けどほかの機能は動いていたのが幸いしました。ポップアップのスクリーンショットを撮ったり、iMessage でそれを夫に送ってそのまま iMessage でやりとりしたりできたのですから。

夫の帰宅後にはウイルススキャンなどできること全てしてくれて、大丈夫っぽかったのでそのまま使っています。

ただ、カード情報などを盗もうとするスパイウェアを潜り込ませられた可能性が捨て切れず、アマゾンなどのショッピングサイトにこのパソコンからログインするのは念のために避けるようになりました。


その後この詐欺についていろいろググったんですが、えさに使われたケーブル会社(Telus)の名前で英語でググっていたせいか、日本の「サポート詐欺」は引っかかってこなかったんですよねぇ。

ちなみに「欲しい物を選んで」いたら、「郵送料が必要なのでクレジットカード情報を入れる」ハメに陥っていたらしい。それで100ドルとか、詳細は忘れたけどだまし取られた被害者が悲鳴を上げていました。

私のようにカモがカード情報を与えなかった場合のための二重トラップがしかけてあったってことですかね。


このように、「絶対にスキャム(詐欺)には引っかからない」と自負していた私が「無料プレゼント」の甘い言葉に(笑)引っかかってしまったわけですが、おもしろいことに、今朝のニュースでインタビューされていた男性(詐欺の被害者)も「自分は絶対に大丈夫だと思っていた」と言ってました。

「怪しいURLはクリックしない」など、用心しているつもりでも簡単に引っかかってしまうのが怖いところです。

ただ、日本のサポート詐欺の場合はたとえ電話しても日本語の怪しい外国人が応対するらしく、その時点で「おかしい」と気づくケースもあるっぽい。

もし私があのとき電話してたら、英語が怪しい人が出ても不思議に思わない(もともと移民の国なんで、ちゃんとしたカスタマーサポートでも怪しい英語の人がわんさかいる)から引っかかってたでしょうね。


また、夫曰く、この手の詐欺って企業とかでも引っかかる話らしい。マルウェアを送り込んでパソコンを完全にフリーズさせるんだか、スパイウェアでファイルを全部盗むんだか忘れましたが、とにかく自分のパソコンやファイルにアクセスできなくさせておいて「取り戻したかったら●●ドル払え」などと法外な値段を吹っかけるんだとか。悪質すぎます。このような手口は日本でも使われているんだろうか…

そういった脅迫に対抗するには、重要なファイルはすべて外付けハードに保存しておくなど、こまめにバックアップを取っておくことがだいじですね。


だらだら長くなりましたが、日本のニュースに出てきて初めて「詐欺にあったことを書いてなかった」と気づいたので思い出せる範囲で書きとめてみました。

被害に遭う人がひとりでも減りますように。
というか詐欺をしかける人間がいなくなりますように。

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北米日記

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