2017年10月6日金曜日

U.S. Diversity Immigrant Visa Program

グリーンカードくじに応募に書いたとおり、応募の詳細についてまとめておきます。

まずは、25分と長いうえ、英語だし2年も前のものですが、国務省のサイトにある正式なチュートリアルビデオを貼っておきます。


11:14あたりから実際のエントリーのしかたが説明されています。


ちなみにこの抽選の正式名称は U.S. Diversity Immigrant Visa Program(移民多様化ビザ抽選プログラム、略してDVプログラム)。

グリーンカードが抽選で当たった、という言い方は実はまちがい(?)で、正確には「当たると移民ビザを申し込む資格が与えられる」のであり、抽選に当たったら自動的にグリーンカードが得られるわけではありません。


DVプログラムの申し込みは無料。自分でできます


ビデオの中で「自分自身で応募することをおすすめします」と言われているように、英語が読めるなら他人の助けを借りる必要はないほど簡単です。

「弁護士や専門機関を通じた方が当選しやすい」「応募にはお金がかかる」と、私も昔はかんちがいしていたのですが、そんなことはないのです。

それは「詐欺に引っかからないように」とリストされている注意事項を見てもわかります:

  • dvlottery.state.gov のサイトから応募するのは無料です
  • 応募期間中に dvlottery.state.gov から応募しなければなりません。書類送付による受付はしていません。
  • 抽選はランダムに行われるので、当選のチャンスを上げることは不可能です。
  • ひとつの年につき、応募できるのは1回のみ。2回以上応募すると応募資格がなくなります。
  • 配偶者にも応募資格がある場合、彼/彼女も別途、1回応募することができます。
  • 自分のステータスは dvlottery.state.gov のサイト上のみで確認できます。
  • 当選者に郵便やEメールで通知を送ることはしません
  • 当選したとわかるまで、支払いは発生しません。また、アメリカ大使館か領事館まで面接に行くことになります。

※以上、ビデオの10:40くらいのところに表示されている文章(抜粋)の私のアバウト訳(太字・下線は私)。


私が「弁護士を通すと当選のチャンスが上がる」と思い込むようになったのは、グリーンカードくじに応募に書いた、弁護士を通していっしょに申し込んでくれた知人の話を聞いてから。

今考えれば、知人自身もその弁護士(あるいは別の人)の口車に乗せられてしまっていたのかもしれません。

現在でも、応募完了を証明するものは適当にでっち上げられそうなコンファメーション・ナンバー(確認番号)のみなので、詐欺も横行しやすいのかもしれません。

ちなみに、あとでも書きますが、このコンファメーション・ナンバーはメールで送られてきたりしませんのでご注意。


申し込み前に確認・準備すること


●国務省のサイトのインストラクションを読む:
usvisas.state.gov/dv/instructions

●DV-2019用のガイド(PDF)はこちら:
https://travel.state.gov/content/dam/visas/Diversity-Visa/DV-Instructions-Translations/DV-2019-Instructions-Translations/DV-2019-Instructions-English.pdf

このガイド、いくつかの言語に翻訳されていますが、なぜか日本語のは10月6日現在、ありません。

DV-2018のはあるんですが↓
https://travel.state.gov/content/dam/visas/Diversity-Visa/DV-Instructions-Translations/DV-2018-Instructions-Translations/DV-2018-JAPANESE.pdf

正直な話、英語のガイドを理解できない英語読解力では、移住したあと厳しいかもと思うのですが…。若ければ移住後でも英語力はじゅうぶん伸びますし、リタイア世代の方なら英語環境で働く必要もないので日本語環境に身を置けばいい話でしょうけどね。





<実際に応募画面に入力を始める前に用意しておくべきだったもの>

  • パスポート
  • 生まれた都市を確認しておく
  • 写真

私は写真だけ準備して「よし!」と入力を始めてしまったので、夫のミドルネームをまちがえないようパスポートを取りに行ったり、彼の生まれた都市などいちいち再確認したりと手間取ってしまいました。

なお、素人では難しいと思われる写真について。

規定が非常に細かいので、最初は不安でしたが、国務省のサイトに載っている「良い写真・悪い写真の例」を参考に、白い壁の前でまっすぐカメラを見て撮り、あとはフォト・ツール(写真の規定ページにある Start Photo Tool のボタン)に突っ込んでクロップすればOKでした。

このツールを使うと、頭の位置を調整したり縮小・拡大したり簡単にできるので安心です。

●写真の規定:

●良い写真、悪い写真の例:

ただし、フォト・ツールを使うために最新のフラッシュ?アドビ?をダウンロードしてインストールせねばならず、そこは夫の力を借りました。最新のプログラム入りのパソコンを使っている人は問題ないはずです。


実際の入力項目


  1. 名前(パスポートの表記どおりに入力)
  2. 性別
  3. 生年月日
  4. 生まれた都市名
  5. 出生国
  6. 自分の出生国で応募資格を得る場合は「Yes」、配偶者か両親の出生国の場合は「No」を選び、その国をプルダウンメニューから選ぶ
  7. 写真をアップロード(
  8. 住所
  9. 現在の居住国
  10. 電話番号(任意)
  11. Eメールアドレス(x2回)
  12. 最終学歴(高卒、大卒など選択肢から選ぶ形式)
  13. 現在の婚姻状況
  14. 子どもの数を記入(私の場合、0と記入)

写真のアップロード画面だけはちょっと混乱。ガイドには「配偶者や子どもの写真もアップロードしろ」とあるのに、実際の応募画面では1人分しかアップできないのです。そこでガイドを無視して自分の写真だけアップし、そのあと夫の分を入力するときに彼の写真もアップロードしました。

自分ひとりの応募の場合は(たぶん)ここで入力終了。

私はアメリカ人でもアメリカ永住者でもない配偶者がいるので、Part2: Derivatives のフォームに入り、夫の情報と写真をインプットしました。

  • 配偶者の名前(パスポートの表記どおり)
  • 配偶者の生年月日
  • 配偶者の性別
  • 配偶者の生まれた都市名
  • 配偶者の出生国
  • 配偶者の写真をアップロード

ここまで来て Continue を押すとサマリーページが出るので確認し(印刷ボタンで印刷できる)まちがいがなければ Continue を押します(ビデオによれば。実際の画面で Continue だったか Submit だったか記憶にない)。

最後にコンファメーション(確認)ページが出るので、このページを閉じる前に印刷するか、コンファメーション番号のメモを取るかすることが重要。

この番号以外に、当選したかどうか知る方法がありません。また、ほかの人にこの番号を教えない方がいいとビデオやガイドで言っています。

ちなみに、前述したとおり、応募が完了した時点でメールが送られてくることもなければ、当選通知がメールで届くこともありません。


というわけで、コンファメーションナンバーを手に入れたらあとは来年5月まで待つばかり。それまでちゃんと覚えてたら、結果をブログでも綴りたいと思います。


なお、DV2019の応募期間は10月3日(火)から11月7日(火)の正午(東部標準時間)まで。

東部標準時間、というのがクセモノで、西部だと3時間遅れているので11月7日の朝9時まで、日本は14時間進んでいるので11月8日の深夜2時ということになります。

Posted on Friday, October 6, 2017

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