ひとつ前の「図書館に行こう!」というエントリーに、いかに私が本を愛するか、同時にこちらで日本語の本を手にするには図書館くらいしかないみたいなことを書きましたが、実は古本でよければ「いずみや」という日本のもの(おもに食品)を売っているお店で買えます。
先日久しぶりにいずみやに行った時、ちょうど古本全品3ドルセールをしていたので何冊か買いました。
あまりきれいじゃない古本に3ドル(感覚的には300円)はちょっと高く感じますが、まあ日本の本が読めるなら安いものです。
で、少しずつ読んでいたんだけど、後半は一気読みしてしまったのがこれ:
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矢口敦子さんという、読んだことのない作家さんの「償い」という推理小説。
主人公のホームレスの男性の周囲で殺人事件が次々と起こるお話です。
以下、ネタバレするので改行。
主人公にからんでくる中学生の男の子があやしいなとにらんでいたんだけど、途中で主人公も彼をあやしみだすので逆に「あ、この子じゃないな」とわかってしまった。
終わり近く、「最も殺人から遠そうな人」ということもあって「この人だったりして」と軽く疑いを持った、主人公が好意を持って守ろうとした女性が実は犯人でした。
私は好きになった作家さんの本を制覇するタイプの読書家なので、あまり積極的に新規開拓をするほうじゃないんだけど、これは読んでみてよかった。
この矢口敦子さんという作家さんの文体や、やさしい視線はなかなか好き。日本に帰った時に目にしたら、また別の本を読んでみたいと思います。
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北米日記
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